ドラクエプレイ日記4(ネタバレあり)

【滝の洞窟①】

翌朝、早速滝の洞窟へ向かうことにした。コンパスを頼りに町から南の方向へ歩いて少しすると、小さめの滝が見えてきた。そしてそこにはポッカリ大きな穴が。アレがユリマの言っていた洞窟で間違いなさそうだ。人からの頼まれごとなんてのはさっさと終わらせるにこしたことはないので、すぐにその洞窟に入ることにした。モンスターが落とした薬草で傷を癒しつつ、入り口近くの宝箱で発見した洞窟の地図を頼りに歩みを進めると、水のたまった広い空間に出た。なんか商人っぽい格好をしたおっさんがいるので話しかけてみると、洞窟に入ってみたはいいが、迷ってしまったのだと言う。一つ断っておくと、洞窟の入り口からこの場所まで、一方通行と言ってもおかしくない。これはもう、明らかに痴呆だ。おっさんの顔をよく見ると、目がかなり寄り目だし、迷っているというのに呑気にパイポのようなものを吸っている。助けてあげたいのはやまやまだが、今はこのおっさんに構っている場合でもないので、話だけ聞いてほうっておくことにした。すまない。
それにしても洞窟の中のモンスターは手ごわい。びっくりサタンの誘う踊りを見せられたら、不思議と自分も踊りたい気分になってしまうし、その間にいたずらモグラにシャベルで殴られてしまう。体力もだいぶ減り、薬草も残り3つである。このままで奥へと進んで大丈夫なのだろうか、と少し心配になってきた頃、俺たちの前に現れたのはおおきづちというモンスターだった。驚くべきことに日本語を話しやがる。
おおきづち「これ以上先に進むのならば、オレ様を倒してから行くんだな。その度胸がお前にあるか?」
なるほど。返事は「はい」だ。するとおおきづちはビビッたのか、口調が少し弱まった。
おおきづち「そ、そうか・・・。お前は確かに度胸があるようだな。ということは腕にも自信があるのだな。・・・よし!その度胸に免じて今回は通してやることにしよう」
戦わずして通してくれることになった。ありがたい。実はオレの体力も限界が近かったのだ。世の中、ハッタリでなんとかなるものである。
おおきづち「気をつけてゆくのだぞ」
ねぎらいの言葉までかけてくれるとは。ヤンガスなんかよりよっぽど子分にしてやりたい。
おおきづちに別れを告げ、さらに洞窟の奥へと進むと、スライムがうろちょろしていた。話しかけると、驚くべきことにコイツも日本語を喋りやがった。もしかしたら最近モンスターの間では日本語がはやっているのかもしれない。まぁスライムは「この先に宝箱がある」という大して面白味のない情報をくれただけだったが、モンスターが日本語をしゃべるようになったという事自体は、とても興味をひく話ではあるが。
そうこうしているうちに、薬草が残り1つになってしまった。水晶玉を手に入れることができたとしても、その後、洞窟からトラペッタの町まで戻るときのことを考えるとちょっと体力的にしんどいような気がしてきた。ヤンガスが死ぬくらいなら一向に構わないが、俺は死にたくないので、ここはいったんトラペッタの町に戻り、体力回復や、薬草の補充などをしっかりすることに決めた。
結局町に戻る途中にヤンガスが死んでしまったが、まぁその程度の被害ならばギリギリよしとしよう。要は自分さえ生き残ればいいのだ。トラペッタの教会でヤンガスを生き返らせた後、宿屋で1日休み、道具の補充をしたら、いよいよ明日は滝の洞窟から水晶玉を持ち出す。

★つづく