感想を語ることが余り上手くないのかもしれない。映画を見た後でも、「まー、おもしろかったかなー。あのシーンが一番よかった」程度にしか思わない。でも、これではダメだと思う。せめて、世間一般の人くらいには感想を言えるようにならないとね。このあいだも「アース」という映画を見たのだが、劇場の出口を出て行く人はみな、口々に映画の感想を言い合っていた。

「あのジャングルのシーンはきれいだったなぁ」
「砂漠でも生きていける生物がいるなんてビックリね」
「やっぱりなんといってもホッキョクグマがかわいそうだよ」
「ワタシはゾウがかわいそうだったわ」
「でもあのゾウちょっとほくろが気持ち悪かったね」
「え?そう?じゃあワタシのほっぺにあるほくろも気持ち悪いってこと?ねぇ、そういうことなの?」
「・・・え?そんなこと一言も言ってないだろ!?」
「だってほくろってワタシのアイデンティティーじゃない!」
「うそつけよ!そんなこと言ってお前このあいだほくろ数えたら1つしかなかったって言ってたじゃないか!」
「そのあとほくろがどんどん増えていったのよ!」
「増えていったって・・・じゃあお前、今ほくろいくつあるんだよ!!アイデンティティーって言うからには、相当あるんだろうな」
「66億よ!」
「ろ・・・66億!!それって、世界人口(2007年7月現在推計)じゃないかよ!」
「つまり、そう、ほくろにとってのワタシは、まさに、アースそのもの!ってことよ!」
「そ・・・そうだったのかぁ〜」


まぁ、こんな感想を言い合うくらいなら、少しぐらい感想言うのが下手くそだっていいと思う。