ドラクエプレイ日記6

【ザバンとルイネロと水晶玉の関係性】
トラペッタの宿屋の主人は、俺たちが宿を出るときに「よくお休みでしたね」という声をかけてくる。っていうことは、主人のやつは夜な夜なオレの寝顔とかを覗きにきているっていうことではないだろうか。うああおそろしい。それはおそろしい。気味が悪い。そんなことを考えていたせいで、昨夜はよくお休みできなかった。そういう意味で、トラペッタの宿屋の主人は主人失格だと思う。
まぁそんなことはともかくとして、オレは今、滝の洞窟の最下層の滝つぼにきている。今日こそは水晶玉を手に入れてやるのだと意気込んで洞窟を一気に駆け下りた結果だ。そしてオレの目の前には、水晶玉と思われるものがある。あるのだが、なぜだか空中に浮いてやがるのだ。これこそ宇宙の神秘。不思議体験アンビリーバボー。うーんすごい・・・っていうかなんで浮いてんねん!とツッコミ入れたい気持ちもあったが、ひとまずこれをトラペッタの街に持ち帰りさえすれば、あの占い野郎に占いをしてもらうことができるのだろうと思い、ツッコミを我慢。水晶玉に手を伸ばして水晶玉を取ろうとすると、なんか赤い半漁人みたいなのが滝つぼの中から出てきた。

ふぁっふぁっふぁっふぁっ!
驚いたじゃろう!? わしはこの滝の主 ザバンじゃ。
わしは長い間待っておった。お前で何人目になるかのう・・・。
今度こそ今度こそと思いながらかれこれ10数年・・・。
長い歳月であったな。
さて前置きはこれくらいにしておこう。いいか正直に答えるのだぞ。
お前がこの水晶の持ち主か?

→はい
 いいえ
正直に答えないといけないらしい。ならば答えは「いいえ」になるのだが、なんか面倒だったので「はい」と答えると赤い半漁人ことザバンは興奮した様子で俺たちに襲い掛かってきやがったが、ケチョンケチョンに返り討ちにしてやった。敗北を認めたザバンは滝つぼに水晶玉を捨てた人間への不満を口にし、オレが水晶の本当の持ち主でないことを見破ったあと、どこかで聞いたという噂話を始めた。

トロデーンという城が呪いによって一瞬のうちにイバラに包まれた。ただ一人の生き残りを残してな。
その一人はなぜか御者を乗せた馬車を連れて旅に出たという。

ぶったまげた。説明口調すぎる。まるで、「実はオレがその一人の生き残りで、オレが兵士として働いていたトロデーン城は、ドルマゲスの手によってイバラに包まれてしまって、その呪いを解くために、オレはドルマゲスを追う旅をしている」っていうことを誰かに説明したいためのきっかけのためだけに存在するようなセリフではないか。まぁその話自体は事実だが、実際のところ、そんな面倒な話、オレにとってはどうでもよかった。とっとと街に戻って宿で休みたい。そう感じたオレは、リレミトの呪文で洞窟を抜け出した。
トラペッタの街に戻り、早速ルイネロに水晶玉を返す。ルイネロが水晶玉を捨てた理由は色々あったらしいが、そんなのオレの知ったことではなかった。水晶玉を返したお礼に、素泊まりではあるものの、一晩ルイネロ家に泊めてもらい、翌朝、ドルマゲスの居場所を占ってもらう。占った結果、ドルマゲスは南の関所を破っていったらしい、ということが分かった。世界にも名が知れ渡ったほどの、高名な占い師のくせに、こんなアバウトな情報しか分からないことには、遺憾の意を表明せざるを得なかったが、オレたちは一路南、関所の先にあるリーザス村を目指すことになった。