ちょっとした小話

今日久しぶりに渋谷に行ったのだが、思い出したことがある。去年の七月に、ソニンライブ@AXに行ったときの話だ。

ボクと友人は、一緒に渋谷に向かったのだが、駅からAXまでの道のりがよく分からなかった。正確には、その友達は前にAXに行ったことがあったため、その記憶が頼りにならなかったわけだが。ただ、分からないとは言え、渋谷などという超都会のど真ん中で人に道を尋ねるなどという超恥ずかしい行為はできない。そのため、僕らは、友人の曖昧な記憶だけを頼りに、知らない道を進むことになった。

その結果、明らかに違うという場所に到達した。これはもうどうしようもないわけだが、それでも僕らは諦めなかった。

僕「このわき道から一個むこうのでかい道に出てみれんじゃねえの」

僕は、なぜか、その間違えた道のもう一つ隣のでかい道から、AXに行けると思っていたので、そう提案し、友人も一度間違えたため、えらそうなことは言えず、しぶしぶ承諾することになった。

が、ここで事件が起こった。わき道を突き進んでいった奥は、行き止まり。しかもそこには「ラブホテル」と言われるタイプのホテルがあったのだ。言い忘れたが、友人は男だ。もちろん僕も男である。

ヤバイ。こんなところを人に見られでもしたら・・・。そう思い、振り返ってみると、二組のカップルがこちら、というか、ホテルに向かって歩いているではないか。

もちろん、僕らはどうすることもできず、ただただ、そのカップルとすれ違った。その後、しばらくの間、僕と友人の間に気まずい空気が流れたのは、言うまでもない。

ちなみに、その後に交番で道を尋ねたところ、僕らが歩いていたのはAXとは正反対の方向だったということが分かり、ソニンのライブを見る前からクタクタになった僕らなのであった。