オリビアを聴きながら/後藤真希

どうも自分の中で後藤真希の話題が結構大きな割合を占めているけど、別に好きだとかそういうキモチではなく、良くも悪くも自分のアンテナにビッとくる話題をもってくるのが後藤さんなのかな、と。

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紅白に初出場する後藤さんが歌う曲が「オリビアを聴きながら」に決まった。個人的には、プラスになることはあっても、マイナスになることはないと思う。

一般にテレビで歌手が歌を歌うのは、プロモーション、要するにCDを売るための行為であると考えられる。熱烈なファンはプロモーションしなくてもCDは買うし、彼らは単に露出を喜ぶだけだ。売る側としては、ファンでない人たち、特定のアーティストに対して思い入れがない人間に対しての宣伝活動だということになる。

ただ、紅白は他の歌番組とは違う。そこには、特別な雰囲気が漂うからだ。観客・視聴者が出演する歌手に要求するのは、「普段と同じコト」ではなく、「特別なコト」なのだ。出演側は、もはやプロモーションではなく、注目を集められることをするべきなのだと思う。

だから「後藤真希オリビアを聴きながらを歌う」ことは、少なくともマイナス要素はないと思う。むしろ、普通に(衣装などは多少アレだと思うが)「ね〜え?」や「Go Girl!恋のヴィクトリー!」を歌うであろう他のハロプロタレントに比べれば、ものすごい進歩だと思う。

それだけではなく、むしろプラスになりうる、と思うのは「オリビアを聴きながら」は紅白のメイン視聴者になりそうな年代の人間のほとんどが知っている名曲だからだ。

例えば最新曲の「原色GAL!派手に行くべ!」を歌うことで、直接的にプロモーションをしようとしても、高年齢層の人はそこでチャンネルを変える可能性は高い。変えないとしても、関心を持ってみることはあまりないと思われる。

それよりは、相手(視聴者など)が知っている曲を歌うことで、関心を持って見てもらえる、それによって知名度を上げられるほうがよっぽどプラスになる。

何より、モーニング娘。松浦亜弥と比較して少しタレントイメージというか、知名度的なところで差がある後藤真希としては、少し差別化をする必要があるのではないか。だからこその「オリビア」なのだとしたら、あの事務所も少しは考えてるんだなーと少しだけ見直したい。

逆に、後藤さん本人が「オレ今年出した曲ゼンブ嫌いだからさ!オリビア歌わせろよ!オリビア!オレあの曲好きなんだよなー、へっへっへ」とかって言ったことで「オリビア」なら、それはそれで事務所を少しだけ見直すとともに、後藤さんを大好きになるだろうなぁ。